White Noiz

諸々。

断捨離しにくい漫画-其ノ壱「SPRIGGAN」

どうしても棄て切れない漫画というものがある。この「SPRIGGAN」もそんな作品のひとつだ。皆川良一センセのデビュー作であり、原作者であるたがしげ宙センセのデビュー作でもあった。
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人は誰しも「きっかけとなった作品」からは逃れられないのだと思う。このSPRIGGANは世界史とオカルト、そして古代文明オーパーツが好きだったオレが超古代文明というものに益々ハマるきっかけとなった作品でもある。

超古代文明。それは間違いなく男のロマンだ。いや、「男の」と限定してしまうと怒られるかもしれない。ここは「人類の」と訂正しておこう。「超」がつく古代文明の魔力に取り憑かれるのはだいたい厨二病をこじらせた男と相場は決まっているとは思うのだけれども。

ここ数年来ハマっているIngressのバックストーリー、これには所謂「超古代文明」というものが深く関わっている。Ingressのバックストーリーってのは、基本的に「人類の文明は誰の手によって築かれて来たのか?」という点がオレにとって大問題なのであり、外来種からの影響を受けたという事実はあるかもしれないけれども、それでも人類は自らの手によって文明を発展して今に至るという事が大事なのではあるが、この辺は話出すと長くなるので割愛したい。要約すると「シェイパーズもンジールも干渉したかもしれんけど、現時点での人類の文明はオレ達人類の手によって発展してきたものであり、今後も人類が人類以外のものに変質してしまってまで文明を発展させていこうとするのはちぃーーっとばっかしちゃうやろ」っていう話。大事なのは「人類の進化は肯定するけど、人類が培って来たテクノロジー(現代科学技術だけじゃなく、神秘的なテクノロジーも含む)以外の要素で人類の文明が発展してきたという解釈はNOだ」ってことです。オレ等人類は人類の先人達が築き上げてきた叡智に誇りを抱くべきだ。

あ、長ごなった。閑話休題。本日、LAWSONポータル化三周年記念だっけ?そのLAWSONがポータル化するにあたり、IngressのInvestigateに司アキラのレポートが載っていて、そこに「龍脈」という言葉があった。この龍脈という言葉に反応して想起されたのがこの「SPRIGGAN」だ。

このSPRIGGANという作品は「超古代文明」というハイリスク/ハイリターンなモノを護り、保護し、世界の秩序に併せてコントロールしようとする組織の話です。そこには当然人の愚かさも描かれていて、その愚かさに愛想を尽かした人達は「とっとと人類なんて見限ってしまえよ」という主張をするのは分かり切ったことではあるのだけれども、それでも人類の愚かさも含めて「人類」なんだよと、そういう愚かさも含めて愛おしむ存在なんじゃねーの?的なストーリーが展開されております。いや、言い過ぎた。例え人類が愚かであろうとも、自分が愛している存在くらいは護らないかんやろという話が展開されております。そんな愛すべき存在を護りきれないいち個人が、外来種の力借りて人類の発展を目指すとか都合良すぎるやろ。あ、いかん。超私情混じってるw

ともかく、「超古代文明」というイカガワシイ話に食いつくのはこのSPRIGGANという作品があってのことだし、それ以前まで遡ると「ムー」に行き着くわけだけども、INGRESSのバックストーリーを追っかけているのも、このSPRIGGANの影響下にあると言っても何ら支障はなかったりする。まぁ、も一個は確かに八頭大のトレジャーハンターシリーズの影響は否定できないけど。あと、マスター・キートンの影響も(ry

ともかく、このSPRIGGANという作品はヒューマニズムに溢れる良作であり、オレにとってはなかなか捨てるに捨てられない断舎離しにくい漫画のひとつとなっている。

機会を見ながら他の作品もここで公開していければなぁと思う次第です。